Feb 15, 2016

野球は筋書きのあるドラマ?

今、手元に一冊のプログラムがある。
“THE 36TH NIPPON SERIES OFFICIAL PROGRAM 1985”
被災時、埃まみれになって散乱している本の間から、大切に持ち出してきた
すけた臭いのするページを繰ってみると、甲子園での3試合を鮮明に思い出される。午後1時の開始であったから、午後診を気にかけながらの観戦であったが、第5戦、掛布が打ったホームランには感動した。
時は移ろい、今年は10月23日(木)今岡選手がサヨナラ打を左中間に打ち、歓喜の胴上げが行われるのを予感している。
この予測は当たる確立が高いと確信をしている。
なんとなれば、私以外のだれもが今年の快進撃を予想しなかったし、
9月15日の胴上げを私の大念力で実現させたからである。

9月15日 虎の胴上げを初めて目の当たりにした。
62’ 64’のリーグ優勝は見ることが出来ず、85’は神宮と所沢であった。歴史を紐解くと、戦前・戦後の一リーグ時代 37’秋、38’春、44’、47’に日本一になっている。62’、64’は東映と南海にそれぞれ敗れた。
したがって、虎の優勝を3度みれば死ぬという伝説さえある。
星野監督は「リーグ優勝のほうを評価して欲しい」と予防線をはっているのが不吉であるが、虎歴半世紀の小生の考えているように戦えば大丈夫である。

虎の観戦は、ほんとうにツキがあった。負けたのは4月8日ドラゴンズ戦の一回のみである。広島戦の大逆転も、巨人戦は見に行けば勝った。
引導を渡しに行った6月15日も、なかなか受け取ってもらえず延長の末の勝利であり、かわいそうに友人の息子連れは明日の学校のために帰った直後であった。
実は、8月28日巨人の目の前で胴上げが一番の願いであった。
これは、夏のロードでの負け越しでアウト(阪神ファンはアウッチ!と叫びます)。次善の案は、ゆっくりと祝杯があげられる 休日のデーゲーム!
あるやないか! 9月15日 14:00 開始 広島戦
広島は試合数が残っているし、阪神にめちゃ弱い
よーし こうなったらなんとしても帳尻を合わせ、甲子園に帰ってこいよと
8日東京へ送り出した、この時点でマジックは5であるから、神宮、名古屋と続く6連戦で、「マジック1」で帰ってくるのが理想の展開。
マジック対象チームがカープとヤクルトであるから、両チームには時には手厚いCPRを実施しなければならないし、こちらも手を抜くようなことがあれば後々に響き、シリーズが心配だ。
毎日星取表とにらめっとして、なんとか15日と非常に身勝手な計算をしていた。カープは勝ち進むし、タイガースはもたもたする、思いとうりの展開だ。ヤクルトが調子よく、思わず14日はジャイアンツを生まれて初めて応援した。

いよいよ15日、この日タイガースが勝ち、ヤクルトが敗れた時のみ、胴上げ
が可能 チケットを持っているものにとっては瀬戸際まで追い詰められていた。
カープ戦は14:30頃に2ランホームランを浴び、相手投手の好投もあり、リードを許した展開には少しあせったが、16:30頃片岡のホームランで同点に追いつく。この時点でラジオを聴いていた友人からは、ヤクルト3-0や
それから試合は動いた。17時ごろタイガースが最終回の攻撃をしている時
「横浜4-4や」打ったー赤星サヨナラや、バンザーイ バンザーイ
「横浜8-4や」と叫ぶ。お立ち台でのヒーローインタビューが終わるころ
「11-4で横浜」「ほんまかいな、ヤクルトよ反撃すんな・・・」
オーロラヴィジョンに映し出される横浜・ヤクルト戦をわくわくしながらの
観戦。前祝や ビールのピッチはどんどんあがります。
「横浜ガンバレー! 横浜は最後まで阪神の味方や!
お歳暮を贈ろう横浜へ 横浜銀行で貯金をしよう」
選手が姿を見せ、ウェーブを誘う。

きれいに3回球場内を廻ったところで、縦じまの戦士がどーっと飛び出した。
バンザーイ バンザーイ
やったー 優勝や
あまりの幸運に,おもわず頬をつねった
やっぱり野球は筋書きのないドラマや

追:タイガースの優勝について、様々なメディアから勝因について述べられている。
正鵠を射るものもあれば、洞察力に不足しているものもみうけられる。
今回私論は紙面の関係で詳しくは述べられなかった。次の機会に書きたいと思います。
なにはともあれ、「一緒に応援にいきまへんか?」と誘ったときは快く受けていただきたい。

平成15年10月 記

Posted in 雑感No Comments » 

関連記事